子供のバイリンガル教育は、親がかなり意識を持って取り組む必要があります。その成功例と失敗例を実際に見てきたことがあるので、それについて少し語ることにします。まず、成功した例は、親がお金と時間を子供のためにしっかりと掛けたことです。バイリンガルに育てるには、やはり年齢的なタイムリミットがあるため、それを逆算して何歳までに英語と日本語をマスターさせるように、環境を整えてあげることに親は力を入れていました。実際、日本国内では英語をマスターすることが難しいと判断し、子供が小さいうちはアメリカに移住して数年間生活をしていました。それで、結果的に見事にバイリンガル教育に成功したのです。他方、失敗例としては親の事情によって子供が振り回されてしまい、どちらの言語にも自信を持つことができず、窮屈な思いをしているということです。多感な時期に親が離婚し、日本に帰国することになったために、どちらの言語も自信を持って話すことができない子供がいます。